令和3年度 校内研究(道徳)授業実践 6年1組

 今回の道徳の授業では、公徳心・規則の尊重について「シンガポールの思い出」という教材を使って学習を行いました。この教材は、シンガポールから帰国した主人公の「私」が、久しぶりに見た日本の町の汚れに気付き、友人にシンガポールの町の美しさについて語り始める。町の美しさが、罰金制度によって保たれていることを知った友人は、「本当にそれでいいのかな」と私に疑問を投げかけます。その一言が心に残り、きまりで守られる美しさに対する問題意識をもちます。
 この授業では、子供たちに自分たちの体験を踏まえて、きまりと公徳心との関係についてやきまりの在り方について考えて、道徳的な判断力を養うことをねらいとして授業を進めていきました。シンガポールの街並みをみて、子供たちは「いいなー!きれい!」などと興味を寄せていましたが、シンガポールの罰金の多さを伝えると、子供たちはとても驚いて、街がきれいな理由に納得しているようでした。この話を受けて、子供たちに「きまりがたくさんあることは賛成か反対か」ということについて投げかけてみました。1度目の授業の時には、きまりがたくさんあることについて、反対意見が多く、賛成意見が少ないような状況でした。子供たちに理由を聞いてみると、「きまりがたくさんありすぎると苦しいから、嫌だ。」、「罰金を払わなければならないのはちょっと…。」などの意見が多かったです。逆に、賛成の意見を聞いてみると、「みんながそのきまりを守れば、とても気持ちよく過ごすことができると思う。」などと話をしていました。その後、3人グループになり、自分の立場を明らかにして意見交流を行いました。自分の意見を話し、友達の意見を聞いてみる。そんなことをしている内に、賛成反対の意見が中央の中間点に寄っていきました。「きまりがたくさんありすぎると、守らない人も出てくるし…。」、「ルールがありすぎると楽しくなくなる。」、「でもルールが少なくて自由になりすぎると、よくないことが起きるから…。」などと友達と話をしたことで気持ちや考えに変化が出た児童もいたようです。そんなやり取りをしていると、「どうしてきまりがあるのだろう?誰が決めたのだろう?」などの疑問が生まれ、それについてもクラスみんなで考えました。
日常の子供たちの生活にも置き換えて、「学校の中や家でのきまりが多かったらどうか。」ということについても考えてもらいました。私個人の考えでは、最低限のきまりは必要で、その範囲内で自由に過ごせるといいのかなと思っています。あれもダメ、これもダメではやはり人間苦しくなってしまいます。ルールーやきまりマナーを守らなければ、新たなきまりが増え、自分たちの生活が窮屈なものになっていってしまいます。
 子供たちには、ルールや約束、きまりがもつ意味や守る良さについて考え理解した上で、進んで決まりを守ろうとするように過ごしてほしいなと思っています。

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更新日:2021年05月07日 15:15:06