【タイトル】

令和3年度 校内研究(道徳)授業実践 3年2組

【本文】

 今回の道徳の授業では、内容項目C「公正,公平,社会正義」について、「道夫とぼく」という教材を使って、学習しました。  主人公の「ぼく」はサッカーが得意で、休み時間はいつも友達とサッカーをしています。ある日、同じクラスの道夫がサッカーに入れてほしいと話しかけてきました。道夫は運動が得意ではありません。「ぼく」は、少し考えてから「ゴールキーパーならいいよ。」と答えました。数日後、「ぼく」はいらいらしています。自分のシュートは決まらないし、道夫は、相手に簡単にシュートを決められてしまうからです。そして、「ぼく」が、道夫にきついことを言い、ボールの片づけをさせてしまった次の日から、道夫は休み時間に校庭に出てこなくなりました。しばらくしてサッカーの上手な走太が転校してきました。「ぼく」は、走太から「道夫くんも誘おうよ。」「下手だからって誘わないのはどうなのかな。」と言われます。「ぼく」は、何も答えることができませんでした。このお話では、このような「ぼく」の姿から誰に対しても分け隔てなく、公正、公平に接しようという心情を育てられるように授業を行いました。  子供たちは、「ぼく」が運動が苦手という理由で、道夫に対して不公平な態度をとってしまったことはやっぱりいけないことだと気づきました。また、走太に「道夫くんも誘おうよ。」と言われたとき、「ぼく」が何も答えることができなかった理由には、「道夫に悪いことをしたな。」「どうして、いじわるしてしまったんだろう。」などの後悔の気持ちがあったのではないかということを話し合いました。  振り返りの時間では、「誰に対しても公平に接するために、自分にできること」を考えました。子供たちの意見では、「みんなに優しくする。」「友達にしていいことかよく考えてから行動する。」などが多く挙がりました。また、「自分ができることを少しずつやってみる」とこれからの自分が頑張りたいことも考えていました。  子供たちが健やかに過ごすためには、お互いに公正、公平に接することがとても大切です。日頃の子供たちの人間関係に目を配り、好ましい関わり方は褒めて伸ばしていき、子供の誰に対しても公正、公平に接しようとする実践意欲を高めていきたいと思います。 3年2組 担任


【添付ファイル】

3年2組 道夫とぼく.jpg

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